【バンクーバー】で詐欺にあったかと思った話(詐欺ではなかったが伝えたいこと)
記事を書こうと思った理由
4月の半ばに事件?は起きました。
結果的には詐欺ではないことがわかり何も被害はなかったのですが、カナダに住むor渡航予定の日本人の方にお伝えしたいことがあり、この記事を書いています。
今回のことは私の警戒心のなさから起きたことで冷静に考えれば的確な対応はとれたはずです。しかし、日本でもこのような経験はしたことがなかったのでどうしたら良いのかわからず言われるがままに行動した結果起きた事件です。
少し長くなりますが事件の概要を説明します。
事件の概要①
※時系列を追って説明します。
月曜日:午前11:20
男2人がドアを強めに複数回ノック
(怪しそうな人ではなかったのでドアを開け対応)
男1:「両親は居ますか?」
私:「居ません、部屋を借りている者です」
男1「この男知ってる?」
私:「知りません」
男2:「この男がこの住所にいるという情報を得た」
私:「知りません」
男1:「詳しく話を聞きたい、家に入れてくれ」と警察手帳を見せられる
※眼鏡をつけてなかった為ほとんど見えなかったが、警察バッチの「police」という文字は見えました。私が疑われているのではないかと思い始める。
私:「いいですよ」と2人を中へ入れ、ダイニングルームに案内
ここから質問責めに遭う。
男1:
「この男をみたことがあるか?オーナーの名前知っている?
この家に何人住んでいる?そのうち学生は何人?どれくらいここに住んでいるか?
他に在宅中の人はいるか?」
私が答えた内容はすべてメモを取っていました。
(もう1人の男は無線機を持ってそばに立っていた)
無線がどこかとつながっていた為、この人たちは警察に間違いないと確信しつつありました。
私:ルームメイトを呼ぶ
男1:「IDを見せて」
私:BCIDを見せる
男2:「どこの学生?電話番号教えて?」
私は何度も同じことを聞かれ、疑われているのかと怖くなり、IDを見せました。
話が終了し、
男2「下に住んでいる人に話を聞きたい」とのことで案内
その後、冷静になって考えると何も悪いことをしていないのにも関わらずなぜIDを要求されたのかと心配になりTwitterにこの内容を簡単に投稿しました。
カナダに長く住む方が
「ちょっとそれおかしいです」とcommentをくださり、警察に相談することに決めました。
月曜日:午後3:00
驚きの事実①
警察の非緊急番号に℡をかけ続けるもまったくつながらない。
オーナーに電話し、下に住む人にも話を聞いてみると折り返しを待ちました。
月曜日:午後4:00
下の人は
・男2人組が捜していた男は、収容先の病院から逃亡したというニュースをネットで見つけた
・男2人組が警察の手帳、手錠、銃を所持していたのを確認した
このことから警察に間違いないとのことでいったん話は終わりました。
事件の概要②
火曜日:午後4:30
オーナーより、下の人が新たな情報を入手したと電話がありました。
数日前に逃亡中の男は捕まり、刑務所に戻っているというニュースを見つけたとのことでした。
男2人組は偽警察かもしれないので、警察に連絡しようということになりました。
しかし、その後も電話は全くつながらないので警察署に向かうことにしましたが…
驚きの事実②
警察署の営業時間は午後5時まで!!
(翌日の朝に行くことになりました)
事件の概要③
水曜日:午前9:00
オーナーと下に住む人で警察署へ行きました。
しかし、直接話を聞いてくれる人は居らず非緊急電話に連絡をしてくれと言われました。
警察署に置いてあった電話機から連絡をしたところ10分後にやっとつながりました。
驚きの事実③(下記が応対した方の返答)
・今忙しいからこちらからまた連絡する
・基本的に警察バッチの№がないと誰がどこの家に訪問したか等の記録は探せないから何も答えられない
その後いったん帰宅。
水曜日:午後2:00
警察からオーナーへ連絡があり
・男が逃亡中であることに間違いはなく、警察が私の家に訪問したことは事実
・男が警察に伝えた電話番号がうちの家に住んでいる人の電話番号と一致したので訪問した。
本物の警察だったのです!!!!!!(安心)
自分の取った行動を振り返ると今でも怖いですが…
お伝えしたいこと
同じような経験にあうかたは少ないと思いますが、カナダで暮らす日本人の方にお伝えしたいことがあります。今回お伝えすることは皆さんがすでに知っていることだと思いますが、私が改めて認識したことを元に書いています。
事件から学んだこと
【IDを見せる必要はない】
日本と同様に、拒否することはできます。
Why do I need to show you my ID? と聞くのも良いかもしれません lol
【お金が目的ではない詐欺の場合もある】
警察やこちらに長く住む方にお話を聞いたのですが、窃盗の下見や個人情報の搾取が目的の場合もある。
【見かけで判断しない】
銃や手錠を持っておりユニフォームを着ているから警察という確信は持たない方が良いです。
すべてを用意して計画的に詐欺を働く人も多いそうです。
【警察を頼りにしない】
日本と同様に、殺人や強盗などの大きな事件でない限り、積極的に動いてくれません。
カナダの警察の実態と現状
【警察に話を聞かれたもしくは相談した場合、警察バッチの№を控える or 名刺をもらう】
→特に何かしらの個人情報を提供している場合は聞いた方がよいです。接触した警察官の情報がなければ、訪問等の記録を確認してもらうことが難しくなります。
※家に訪問した場合は名刺を置いて帰るのが通常だそうです。
【警察はユニフォームを着ているとは限らない】
※今回の警察は、私服+スニーカーでした。
【緊急・非緊急ともに電話はつながりにくい】
※今回は全くつながりませんでした。
【警察署は午前8時から午後5時まで】
※緊急事態で駆け込むこともできません。
緊急の事態が起きたときはどうなるのかと怖くなりました。
冷静に考えればわかることも即座に判断がつかなかったのは、
慣れない言語での会話、文化や慣習の知識不足、生活に慣れ危機感が薄れていた
この3つが原因だと思います。
危機感やリスク回避を怠らず「自分の身は自分で守る」ということを念頭に置き、
言語だけでなく文化も学ぶことも必要だと改めて思いました。
また、ニュース番組から情報を収集することも文化を知る上で役に立つことに気づきました。
バンクーバーで起きる事件や問題に警察やカナダ政府がどのように対応するか知ることが出来るからです。
英語学習の一環になりますし、おすすめです!!!!
以上、最後まで読んでくださりありがとうございます。
それでは、また。