Co-op留学は失敗?現地就職はできなかったが満足している私の体験談
こんにちは。バンクーバーに来てもうすぐ4年目になるSonokaです。
今回はCo-op(コープ)留学体験談ということで、
私がカナダに留学を決めた理由からインターン先として日本の企業で働くことを決めるに至った流れ、Co-op留学を検討している方に伝えたいことの順にお話していきます。
Co-op(コープ)留学の成功とは?
Co-op留学の成功者というと、現地就職ができた人と考える方が多いと思います。例えば、ビジネスやマーケティングを専攻した場合は、現地オフィスで働くことができた場合でしょうか。
私もそのように考えていました。しかし、Co-op留学を通じて「本当にやりたいことを見つけた」「日本企業での就職が決まった」など何かしらの気づきや結果を得ることも成功と読んでいいと思います。
そういった意味では、私のCo-op留学は成功しました。考え方次第ですよね。
前置きはここまで。本題に移っていきましょう!
改めて自己紹介
前置きとして、私のバックグラウンドについて触れておきます。
※Co-op留学を検討している方の参考になればなと考えています!
広島で生まれ、カナダに来るまで一度も他の場所で暮らしたことがありませんでした。
年齢:留学時:30歳(1991年生まれ)
学歴:私立4年生大学卒(商学部商学科)
日本での職歴:
・保険会社勤務(4年半、主に顧客対応・査定担当・病院対応)
・病院勤務(1年半、院内会議の資料作成、補助金の申請、医師採用の手伝い)
・某TV局の下請け会社(8ヶ月、顧客情報管理)
英語力:TOEIC880点、英会話は大の苦手
カナダにCo-op留学を決めた理由
結論をいうと、私の場合は他に選択肢がなかったからです。
元々は英語力向上のためにフィリピンに行く予定でした…時系列で経緯を話していきます。
2020年3月 フィリピン留学のために退職
2020年5月 コロナで留学延期決定
2020年12月 いったん留学を諦め派遣社員として仕事を再開
2021年4月 フィリピン留学断念
フィリピン留学を断念した理由は、30歳の誕生日を迎えたことが大きかったです。
いつ留学ができるかわからなかったですし、ボーナスもない安いお給料で派遣として働き続けるのは時間がもったいない!と思いました。
そして、他の国へ留学に行けないか考え始めました。
貯金はある程度あったもののできるだけ使いたくなかったので、物価の安い国で探していました。しかし、どこも国境が閉まったまま(開くのもいつかわからない状態)でした。
アメリカ英語が学べる国で当時留学が可能だったのは、マルタとカナダだけでした。どちらも日本から遠く、物価も高いため、現地での収入がなければ長期の滞在は難しいです。
働けるビザを手に入れる方法を調べていくうちにカナダのCo-op留学というものを知りました。英語+専門分野の勉強をしながら、アルバイトやインターンでお金を稼げる!そんなおいしいプランに乗らないわけがない!!!ということでカナダへのCo-op留学が決定しました。
ワーホリで渡航することを考えなかった理由
留学の目的は、英語力の向上なのになぜワーホリで渡航することを考えなかったの?と気になる方もいるかもしれません。その理由は、渡航前にジョブオファーが必要だったためです。
2021年9月時点では、コロナの影響から、ジョブオファーがあることがワーホリビザ取得の条件でした。実際にかなりハードルが高いです。
バンクーバーを選んだ理由
留学先の都市としてバンクーバーを選んだ理由は3つです。
- 気候が東京と似ている(ときいた)
- Co-opプログラムのインターンが有給である
- 移民(アジア出身)が多い
移民が多いという理由はとても重要でした。私が渡航した2021年9月はコロナ渦真っ最中であり、アジア人差別に関する情報を多く目にしました。
移民が多い=外国人に理解がある方が多いと思ったのです。
Co-op留学でデジタルマーケティングを選んだ理由
当初、興味があったのはビジネスとデジタルマーケティングでした。
ビジネスコースについては、下記のように考えました。
- 様々な分野を広く浅く学べる
→短期間で専門的な知識を身につけることは難しい - ビジネスや経営について学べる
→ビジネスを立ち上げるとしたら日本かな?日本で通用するルールを学んだほうがよい
一方、デジタルマーケティングのコースについては、
- デジタルマーケティングは全ビジネスに必須である
→今後どんな会社で働いても応用がきく - 一つの分野を集中的に学べる
→専門知識が身につき、強みにできる
という個人的な意見を持っていました。私は将来「これがやりたい」ということが野望がなかったため、応用の利く分野を学ぼうと思い、デジタルマーケティングのコースに決めました。
学校「CICCC」を選んだ理由
結論から言うと、授業料の安さで決めました。
バンクーバーでデジタルマーケティングが学べる学校の候補として、4校がテーブルに上がっていました。
バンクーバーで「デジタルマーケティング」が学べる学校
私の条件は、座学とインターンが1年で終了するコースでした!
その条件を満たす、タムウッドとCICCCの二つに絞り、最終的に価格で決めました。
留学前・入学前の目標
当初の目標は、デジタルマーケティング担当としてバンクーバーの企業で働くことでした。
当時はCo-op留学についての実情についての情報も少なく、専門知識を身につけたら、海外でゆるゆると働いて暮らせるだろうと思っていました。
日本の会社で働くこと、結婚や出産の重圧を感じることに疲れていました。
将来何がしたいか分からない、専門知識もない、日本での暮らしに不安がありました。例えば、「若者を育て長期的な雇用にしたい」という理由で求人の応募条件が29歳までになっていたりと歳を取れば取るほど窮屈に感じました。
Co-op留学の座学中の取り組み
現地就職をめざして座学の1ヶ月目から積極的に動いていました。
- ボランティア探し
→カナダの企業で経験を得るため。 - サーバーとドメインの契約、ウェブサイト(本ブログ)の開設
→学んだことを実践する+ポートフォリオを作成するため。
そして、座学の3ヶ月目にマーケティングポジションのボランティアが決まりました。そこで英語の壁にぶち当たりました。ネイティブとのグループミーティングでは何も発言できなかっただけでなく、3割程度しか内容を理解できなかったのです。
ボランティアの見つけ方を知りたい方は下記のブログを参考にしてください。
それから、英語とマーケティング関連の勉強、ボランティア、バイト、別のボランティア探し、ポートフォリオの作成など忙しい日々を送りました。学校には週2回行けば良い方で、基本的にはオンライン受講で通学時間を節約しタスクをこなすという生活でした。
就職活動(インターン先)を見つけるためにやったこと
座学の4ヶ月目から主にIndeed、Linkedln、Craiglistを使ってインターン先を探し始めました。
3ヶ月間の求職活動で100件以上応募しました。返事が来たのは10件以下、面接の機会を得たのは3件でした。
トロントの会社で3ヶ月間インターン、バンクーバーの企業で1週間働きましたが、結果としては、今現在も現地就職はできていません。
バンクーバーの企業でソーシャルマーケティング担当として働いたことについては、下記の記事にて紹介しています!
その後、現地就職を諦めて就職活動を辞めました。
- 英語力が不十分である
→何社かの面接と無給のインターン中に痛感しました。 - 日本企業でインターンが決まった
→カナダの企業は経験を重視するため、まずは職歴を積むことを重視しました。
やはり、大きいのは英語の壁です。日常会話はできても、ビジネスとなると別です。そして、マーケターとして働く中で、文化や現地で暮らす人の考え方を理解すことも必須だと思いますが、そちらの側面でも現状の私では力不足だと感じました。
日本の企業に就職(インターン)を決めた理由
私は、2022年8月から東京にあるマーケティング代理店で働いています。SEOを中心に業務を担当しています。カナダにいながらも日本の企業で働く理由は下記の2つです。
日本に帰国することを決めた
→カナダ永住希望でしたが、やはり日本が一番です。
ビザが切れたら帰国するので、それまでに日本で働くための基盤を作りたい
2024年8月、記事を書き直している現在は、永住を目指しています。何が起きるかわかりませんね!別のブログで詳細を書きます。
SEO業務を中心として働きたかった
→バンクーバーでは、経験者の採用しか見なかった
良い会社、上司に出会えて、とても幸運です。
現地就職できなかったので、Co-op留学は失敗と思われるかもしれませんが、
私はデジタルマーケティングを学んで、その中で今後ずっとやりたい仕事をみつけることができたので、この留学は大成功です。
最後にCOOP留学を考えている方に伝えたいこと
他のコースは分かりませんが、デジタルマーケティングに関連するCo-opのインターン先を見つけるのはかなり大変です。淡い期待は抱かない方がよいです。
私の周りでIndeedやLinkedlnからの応募で現地就職している知人はいません。既存のコネクションからの紹介、応募をしていない会社に電話や訪問でアプローチなど運やタイミングで仕事を見つけたという方が多いです。
そして、私個人の感覚ですが、現地就職している知人は全員英語が堪能です。
Co-op留学でデジタルマーケティング受講予定の方へ言いたいことは、
- とにかく英語力をあげる
- マーケティングの関連の知識を日本語で完璧に理解しておく
- 現実は甘くない(Twitterは成功者であふれていますが…)
絶対にマーケティングのポジションで現地就職したい方は、入念な準備をしてからの渡航をおすすめします。
以上、最後まで読んでくださりありがとうございます。